2次合同方程式(2)
[ 例題 ] 次の合同方程式を解け。
\[ x^2 + 5x + 2 \equiv 0 \pmod{13} \]
[ 解法① ]
合同式の法を $13$ とする。
両辺を $4$ 倍すると
\[
\begin{aligned}
4x^2 + 20x + 8 &\equiv 0 \\
(2x+5)^2 - 25 + 8 &\equiv 0 \\
(2x+5)^2 &\equiv 17 \\
&\equiv 4
\end{aligned}
\]
そこで、$y = 2x+5$ とおくと与えられた合同方程式は
\[ y^2 \equiv 4 \]
となり、「2次合同方程式(1)」と同様の問題になる。
これを解くと $y \equiv 2, 11$ である。
$y$ を戻すと $2x+5 \equiv 2, 11$ であり、これは「1次合同方程式(1)」と同様の問題である。
解は $x \equiv 3, 5 \pmod{13}$ である。
[ 解法② ]
合同式の法を $13$ とする。1次の係数を調整して
\[
\begin{aligned}
x^2 + 5x + 2 &\equiv 0 \\
x^2 - 8x + 2 &\equiv 0 \\
(x-4)^2 - 16 + 2 &\equiv 0 \\
(x-4)^2 &\equiv 14 \\
&\equiv 1
\end{aligned}
\]
以下 [解法①] と同様だが、$x$ の係数が $1$ なのでこちらの方が簡単だろう。
[ 解法③ ]
合同式の法を $13$ とする。
解の候補は $x \equiv 0,1,2, \dots, 12$ である。
これらの候補のうち $x^2 + 5x + 2 \equiv 0$ を満たすものをしらみ潰しに探すと $x \equiv 3, 5$ のみが解であることが分かる。
以上より、解は $x \equiv 3, 5 \pmod{13}$ である。
[1] 合同方程式 を解くと $x \equiv$ $\pmod{17}$ である。
[2] 合同方程式 を解くと $x \equiv$ $\pmod{19}$ である。